半期に一度の決算、神様もそんな感じで穢れを祓ってくれるのでしょうか。

そんなわけはないですが、一年の半分が過ぎ、身に溜まった穢れを祓い、残りの半年の息災を願うのが夏越しの大祓。

全国各地の神社でこの茅の輪くぐりが見られます。

私も先週の夏至の日に香取神宮へ行ってきました。

小雨そぼ降る神宮の境内に設置された、大きな窓茅の輪。

この茅の輪、まっすぐ進めばいいというものではなく、左回りで八の字に∞くぐるのです。

香取神宮では本宮と奥宮の二箇所に、6月30日の13時まで設置されています。

その後15時から神職による大祓式があるそうです。

この夏越の茅の輪を見ると、もう上半期が終わってしまう…と思います。

この前、初詣だったのに。

時のスピードの早さには毎年驚き、自分の年齢にはさらに驚きを隠せません。

令和はすでに6年にもなるんですよ！

季節の変化を感じられるこういった行事は、一年のリズムをつかみやすくなります。

大祓が終わると夏祭りがやってくるな、ってワクワクしますから。

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第二百七回 八の字にくぐります

文・写真 きのしたまみ

毎週木曜日更新