<えになるかとり かとりっぷ> ◆第百三十八回 獅子舞と子供の泣き声
令和5年1月7日に開催された、「さわら・町並み・お正月」の一コマ。
獅子と大黒様が商家を周り、各家の商売繁盛や無病息災を祈るわけです。
軽快なお囃子とともに聞こえるのは、子供の泣き声。
なぜかというと…
獅子に頭を噛んでもらうと、厄除けや学力向上などのご利益があると言われることから、大人は率先して子供の頭を噛んでもらおうとします。
しかし、大きな獅子頭を目の前にした子供たちは、噛まれるなんてもってのほか。
食べられてしまうのではないかと、泣きながら逃げまどうのです。
お囃子と一緒に聞こえる泣き声の正体はこれでした。
大人の後ろにぴったりと張り付く子、遠くの方へ走って行ってしまう子。
せっかくの機会だからと、どうにかして頭をかんでもらおうとする大人。
お正月の悲喜こもごもが見られるおもしろい一幕です。
春から縁起のいい機会に出会えたみなさん、ラッキーでしたね。
そしてこのかとりっぷを見ている方にも、ご利益がありますようにお祈り申し上げます。
お正月三ヶ日を過ぎても、直後の成人の日があった三連休は、香取神宮、小江戸佐原は以前と同じような賑わいがありました。
今年は、今までのように多くの方にお越しいただきたいです。
芽吹きの春に向けて、だんだんと支度を整えてお待ちしていますよ。
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えになるかとり かとりっぷ
第百三十八回 獅子舞と子供の泣き声
文・写真 きのしたまみ
毎週木曜日更新