<えになるかとり かとりっぷ> ◆第百四十五回 旗をめざして

2023.03.02

 

 

初午(はつうま)という言葉を聞いたことがありますか。

一般的に、初午の日に行われるお祭りや風習のことを言うのですが、和銅4年2月初午の日に稲荷大神が稲荷山に鎮座したゆかりの日にちなんで、その年の2月の最初の午の日を初午と言うそうです。

 

いやいや、午の日ってなんじゃ?!

ということですが、干支で日付を表していた時代があり、暦に書かれているのを見たことが無いですか。

その午が初めて巡って来る日のことですね。

そして、それを新暦か旧暦かでも日にちが変わり、佐原の場合は旧暦でお祭りがあります。

今年は3月1日ということで、2月28日から幟が登場しました。

 

急に道端に大きな、普段見かけないものがあるので、いぶかしく思うかもしれませんが、その先にはお稲荷様が鎮座しています。

とっても細い路地の先や、どなたかのお宅の一角だったり。

各町内の方がきれいに掃除をし、御供え物をし、中には参拝客を待っていてくれるところも。

参詣の印に笹を頂戴して、出世や快気や商売繁盛や家内安全や、ぜーんぶお祈りしてきました。

昔は子供達が列をなしてお参りしていたようですが、残念ながら現在は見かけられません。

またそんなふうに、子供達が楽しそうに巡る日が来るといいですね。

 

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えになるかとり かとりっぷ

第百四十五回 旗をめざして

文・写真 きのしたまみ

毎週木曜日更新